臨地調査の行き先によって毎年参加者が異なるため、ア農会のメンバーは多様で流動的です。
全員が主体的に研究に取り組んでいるという共通点を除けば、バックグラウンド、関心の強さ、参加頻度、果たしている役割は様々で、セミナーへの参加も各メンバーの主体性に委ねられています。
以下では、近年の中心的メンバーをご紹介します(五十音順)。
長田 紀之
様々な文化が入り混じった地域の歴史に関心があり、東南アジア、ミャンマーを研究対象に。卒論以来、植民地都市の混淆性と排他性をテーマとして近代史を研究してきた。現在は日本貿易振興機構アジア経済研究所に勤務し、現状分析を手習い中。過去と現在をつなぎ、未来を展望する通時的理解を培いたいが、近年のミャンマーのめまぐるしい変化に翻弄されるばかり。ア農会には2002年から参加。専門外の地域をプチ深掘りできるのが楽しい。野に立つことで肌身にしみる教養もあると思っている。
高良 大輔
未知なる世界への探求心・知識欲は、やがて内なる世界の理解へとつながり、頼りない一筋の流れも合流し、やがて大河をなす/自らの身を経済活動の只中に置きつつも、社会的・経済的価値の創造の基盤をなす学術研究との接触を断続的にでも保ちたい所存/現在はWebマーケティングの立ち位置から、企業や地域と世界とをつなげるタスクに日々没頭
谷口 友季子
学部時代、マレーシア・サバ州の移民集落でのボランティア活動に没頭し、人々の生活と政治との密接な関わりに関心を持つ。専門は比較政治学。電機メーカーで2年間パソコンの拡販に携わったのち、現在は早稲田大学大学院政治学研究科博士課程在籍。理論と地域をいかに架橋できるか、ア農会を通して考えている。
富塚 あや子
日越関係に関心を持ち、鉄道員から大学院生に。専門はベトナム地域研究・国際関係史。現在は、とくにベトナム共和国(旧南ベトナム)と日本との関係史に関心がある。色々と模索中。ベトナム南部ホーチミン市にて、語学習得と史料収集に勤しみつつ、毎日グァバを食べられることに幸せを感じている。早稲田大学アジア太平洋研究科博士課程在籍。
内藤 耕
ア農会顧問。専門はインドネシア研究・社会学/初めてのア農会参加はバンコク華人街調査(2007年)/その後、2008年、2009年、2011年、2013年の調査に参加/南インド広域調査は参加したいけれど授業期間中。残念!/所属は東海大学文学部アジア文明学科(リンク)
橋谷 弘
ア農会顧問。専門は植民地都市史・日本アジア経済関係史/初めてのア農会参加はマレーシア・フルチュチュ定着調査(1999年)/「顧問」というよりも常に調査の「ひっつき虫」で連れていってもらっています(本人談)/所属は東京経済大学経済学部(リンク)
藤田 高成
マニラのスラム街にホームステイした衝撃から、東南アジア地域研究の道へ。専門はベトナム都市政策研究。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士(開発の社会人類学)。JICAで2年間の勤務経験あり(トルコの国担当業務および円借款業務)。政策実務に内から外からクリティカルに関わりたいが、学問が持つある種の芸術のような側面にも惹かれ、また東南アジアを舞台にしたビジネスにも意欲あり。要するに、人生まだまだ迷走の見込み。
細淵 倫子
専門はインドネシア地域研究・都市社会学/初めてのア農会参加はカンボジア広域調査実習(2013年)/インドネシア関係機関との渉外担当/首都大学東京/「パサルの女」と呼ばれていた過去アリ。
光成 歩
専門はマレーシア地域研究。近現代マレーシアのムスリム社会、特に女性や家族形成に関する問題を研究している。ア農会には2008年より参加。地域の歴史が色濃く投影された家族史の聴き取り調査が大好き。京都大学東南アジア地域研究研究所連携助教。
柳澤 雅之
ア農会顧問。 自然と人との関係に関心があり農学を志すが、大学院から、海外調査の魅力にはまる。それ以降、東南アジアを中心に、海外におけるミクロな地域ごとの農業・農村変容から、やがて、より広域の農村開発史や生態史へと関心が広がり、現在は、ミクロとマクロを往還しながら地域や世界を理解したいと考えている。現在の所属・身分は京都大学地域研究統合情報センター・准教授。最新の情報学を地域研究と融合させた、新しい地域研究やフィールドワークの方法論にも興味あり。
山田 協太
専門は、南アジア・インド洋世界の地域居住環境形成史、地域居住環境デザイン/初めてのア農会参加は南インド調査実習(2016年)/所属は京都大学地域研究統合情報センター